お米農家が見つけた珍しい生物紹介!

農家が見つけた珍しい生き物 田中農場日誌

田中農場の田んぼで見つけた、珍しい生物の紹介です!田んぼの勉強や自由研究の参考にしてみて下さい( *´艸`)=3

 

生物①コウノトリ

 

2022年3月、田中農場にコウノトリがやってきました!

コウノトリ

コウノトリの絶滅と自然再生

コウノトリは、絶滅危惧種、国の特別天然記念物に指定されています。
かつては日本のいたるところで見られたコウノトリ、なぜ姿を消してしまったのでしょうか。

原因

・川や湿地の開発で生息地が減ったこと、
水田での農薬・化学肥料使用により餌である生き物が減ったこと、などです。

実は絶滅している

1971年には、ついには絶滅してしまいます。
最後の生息地である豊岡市では半世紀に渡って人工飼育・人工繁殖を続けてきました。
そして、2005年から放鳥をスタート。

復活のコウノトリ

2022年4月現在、個体数は246羽まで増えました。そのうちの一羽が田中農場に姿を見せてくれたんですね。

コウノトリの餌は、川や田んぼに住むフナ、ドジョウ、カエル、蛇、ヤゴ(トンボの赤ちゃん)などの虫。

コウノトリが田中農場に来た理由

田中農場では、環境との調和を第一に考えて、化学肥料を一切使用せずに、極力農薬も使っていません。元気な作物が育つよう、土作りにも励んできました。
結果、今まで見られなかった水生生物も田んぼに戻り始めました。
コウノトリが田中農場の田んぼに来たのは、多種多様な水生生物がいるからなんですね。


それでは次に生物水生生物を見て行きましょう!
※物➁以降はご存じの生物もいるかもしれません

生物② タガメ

全長5〜6㎝、水生の昆虫の中では最大で、最強のハンターです。口先の針で毒を獲物に刺して、カエルや魚だけでなく、毒蛇のマムシまで捕えます。水中で最強のタガメですが、きれいな水が大好きで、農薬の汚染にはとても敏感。コウノトリと同じく、タガメも絶滅危惧種に指定されています。

タガメ

生物③ しじみ

スーパーなどで売られているのはヤマトシジミ、田んぼで見られるのはマシジミという種類です。マシジミは、流れが穏やかな川、田んぼや用水路など淡水の水域に生息しています。しじみ

田中農場の田んぼで、10年くらい前はほとんど見ることもなかった天然のシジミですが、ここ近年、急に増え始めて用水路の砂が溜まるところには黒いシジミがゴロゴロいるそうです。耕作面積が年々拡大する中、田んぼでの農薬削減に取り組む成果が自然環境にも嬉しい変化をもたらしているのかもしれません。

生物④ カブトエビ

体長は4㎝程度。エビという名前だけど、実はミジンコの仲間の甲殻類。柔らかくて丸い甲羅としっぽを持っています。

カブトエビ

カブトエビは田んぼのお掃除屋さん。魚の死がい、コケ、雑草の芽を食べます。泳ぐときには泥をかきまぜて水を濁らすため、雑草の成長を遅らせてくれます。また、イネの根に酸素を供給して根腐れを防ぐのでイネのお助けマンでもあります。そのため、わざわざ田んぼに放す農家さんもいるそうですよ。

生物⑤ ホウネンエビ

全長2.5㎝ほど。姿はエビですが、ミジンコの仲間で、日本の田んぼに生息しています。別名、タキンギョ、オバケエビ。名前のホウネンは「豊年」。田んぼにこのエビが大発生した年は豊作になるという言い伝えがあります。

ホウネンエビ

生物➅ ドジョウ

ドジョウ

 

全長約12㎝。水田、川や池の泥底に生息し、ミジンコなどの微生物を食べています。冬の間は、泥に潜って冬眠します。ドジョウはエラ呼吸だけでなく、皮膚呼吸もできるので、水がなくても大丈夫なのだとか。冬の田んぼを穴掘りすると、冬眠中のドジョウを発見できますよ♪

 

まとめ

 

田んぼはお米だけでなく、生き物も育つ場所なんですね。そして、良い水田には、沢山の生物が、生息しています!皆さんの近所にも田んぼが有れば、覗いてみて下さい♪

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