土づくりの特徴を解説!美味しいお米や野菜に必要な堆肥と耕す作業

農作業

お米や野菜が健康にたくましく育つためには、土からしっかりと栄養を吸収できることが重要です。

田中農場ではとことん「土づくり」にこだわり、自然の力を活かした農業に取り組んでいます。今回はそんな自慢のお米やお野菜の秘訣となる「土づくり」について紹介します。

土づくりに力を入れ始めたきっかけ

田中農場は、もともと養豚業からスタートしています。その頃から家畜のふんを畑の堆肥として利用していました。堆肥を使うことで化学肥料の使用量も減り、作物の味も良くなるということを体験として知っていたのです。

養豚業から、大豆・米などを育てる農家へ変わってからも、「堆肥を使う」「作物のメカニズムを把握する」などの工夫をして、自然の力を活かした作物づくりに取り組んでいます。

やっぱり土がいいと、作物も美味しいんですよ!

田中農場の土づくりの特徴を2つ紹介します。

  1. 地元の牛糞を使った堆肥づくり
  2. 30cm以上深く耕す

順番に説明しますね。

田中農場の土づくりの特徴1「堆肥づくり」

田中農場のお米や野菜はつやつやしていて、甘みや食感よさが特徴です。そんな作物の品質のよさを生み出しているのは、「栄養豊富な堆肥」です。

現在は鳥取県の地元畜産農家からでる牛糞や、田中農場でお米を作った際に出てくる稲やもみ殻を使って自家製堆肥を作っています。海外産のものは使っていません。地域のなかで循環させることが大切だと考えています。

この自家製堆肥を半年から1年ほど時間かけてじっくりと発酵させたものを、土に混ぜ合わせて活用しています。その結果、微生物がたくさんいる豊かな土ができあがるというわけです。

化学肥料や農薬を使ってはいけないというのではありませんが、自然に近い形で作物が育つ環境を作りたいと力を入れています。

田中農場の土づくりの特徴2「しっかり土を耕す」

田中農場の土づくりの特徴の2つ目は、「しっかりと土を耕す」こと。大型の専用機械「プラウ」で、約30cmの深さまで耕します。

これは、田んぼや畑の土の天地をひっくり返して深く耕す方法です。雑草や収穫の残りの作物などを土の下側へ埋め込み、下側の新鮮な土を表層へと出すことが可能です。

土の中には微生物や栄養素が豊富に含まれていますが、それらが農作物を育てるのに利用しやすい状態になっているとは限りません。プラウでしっかり土を耕して、固く締まった土をほぐし排水性を高めます。さらに堆肥を入れて、肥沃な状態を作り出しているのです。

このようにして、作物の根が栄養を吸収しやすい土ができあがります。土深くまで根がしっかり伸びて、強くたくましいお米や野菜を育てることにつながっているのですね。

作物本来の味を引き出す

土づくりは、お米や野菜を育てるためにとても重要な作業です。簡単にたとえると、作物の基礎体力をつけるようなものです。良い土があれば、作物はすくすくと育ち、病気や害虫からのダメージも少なくなります。

わたしたちはこれからも、良い土づくりに取り組み、美味しくて安全な作物を育てることを目指します!

田中農場の「おいしい」とは、「自然のなかで育った作物が持つ本来の味です。

そのために、いかに「作物や土壌などに負担をかけずに栽培できるか」「農薬や化学肥料を最小限に抑えられないか」を追求し続けています。

お米づくりの全体の流れと作業内容は、「美味しいお米ができるまで!米農家の年間スケジュールと作業の流れ」にまとめています。

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