籾(もみ)と玄米、長期保存に向いているのはどっち?

籾(もみ)と玄米、長期保存に向いているのはどっち?

田中農場のお米はすべて、籾の状態で保存をし、注文に応じてその都度、籾から玄米、白米にしています。と、サイトでもご紹介していますが、

◆そもそも、籾って何?
◆籾で保存しておくと何が違うの?
◆普通の農家は籾で保管はしないのなら稲刈りの後はどうしているの?

という声も時々いただきます。今回は、そんな疑問にお答えしていきたいと思います!

そもそも、籾(もみ)ってどんな状態?

まずは分かりやすく、田んぼの稲を刈ってからお米になるまでの流れをご説明します。

秋に稲刈りをした後のお米は、一般的にバインダーかコンバインという機械で刈り取られた後、稲わらと籾に分けられます。そのあとボイラーで乾燥し(※わらに穂がついた状態で天日乾燥する場合もあります)、籾摺り(籾から玄米にする)、精米(玄米から白米にする)を経て、白米となります。

普通、スーパーや米穀店で販売しているのは、白米(精米)または玄米です。
↑左から順に、白米、玄米、籾です

籾から籾がらという、お米を包んでいるを剥いたものが玄米です。玄米から表面の糠(ぬか)を削り取った状態が、白米です。

籾は、収穫したままの種の状態です。つまり、土に撒いて水をやれば、芽が出て、新しい稲になるのです。玄米や白米は、胚芽と呼ばれる芽を取ってしまっているので、撒いても稲にはなりません。種が育つための栄養分だけが残っている状態です。

籾で保存していると、外の環境から守られる!

籾は、生きた種と同じ。種は、芽が出て育つのにちょうどよい環境(水や光など)が揃うまで、腐ったり虫に食べられることなく、土の中で待機しておけるようになっています。固い殻で覆われ、守られている状態です。

そのため、乾燥や寒さや暑さなどの環境の影響を受けにくいのです。
また、コクゾウムシなどの虫や、カビの害が起こりにくいというメリットもあります。
何より、米が生きているので、籾摺り・精米したお米は新米に近い食味が保たれています。
【参照:素人が趣味で始めた自然農お米づくり

一般的な農場は、玄米での保管が主流

一般的な農場では、収穫後のお米は籾摺りし、玄米で冷蔵保管されます。その一番の理由は、重量とかさが増えるためです。籾は、籾摺りして玄米にすると約80%の重量になります。20%重さが増えると、保管するための場所が必要となるため、倉庫など場所に余裕がない農場では難しいといえます。

【参照:米の形態(農林水産省)】

また、籾の状態で常温保管すると、地域によっては米の「胴割れ」という、米にひびが入る状態になりやすいため、そもそも籾での常温保存が難しいと言われています。なので、籾で保管できるのは、鳥取県をはじめ、湿潤な日本海側の気候ならではの特権とも言えます。

新鮮な新米のおいしさをいつまでも味わえるのは、籾がいちばん!

籾で保管されたお米は、新米の時期を過ぎても、長くおいしくいただけます。田中農場では、すべてのお米をもみ保管しています。注文をいただいてから精米したお米は、つやと粘りがまるで新米のようです!

ぜひ、味わってみてくださいね。ご購入はこちらから↓
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2023年度産新米販売スタート!

田中農場の2023年新米開始

今年も新米の季節がやってきました🌾新米の販売を開始しました。もち米は11月より順次発送となります。お届けは精米したての新鮮なお米をお送りします。ご購入価格が5,000円(税込)以上は配送料無料にてご購入可能です。

2023年の新米はこちら>

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この記事を書いた人
ライター
田中農場日誌編集部

田中農場のスタッフにより、お米や野菜の豆知識、おすすめレシピ、日々の農場の様子などを発信しています。鳥取から全国のみなさまへ「作物本来のおいしさ」をお届けできるように頑張っています!

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